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2006年10月28日

薬剤部6年制について

薬学部が6年制になりました。
この事について今日は語りたいと思います。

一口に薬学部と言いましても重点を置いているものは色々あります。
臨床薬剤師養成に力を入れているところや実験に重きを置いているところ、研究者養成に重きを置いているところなど。
後者2者は同じではないかとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、製薬企業などでは研究者とその手足となり実験を繰り返すテクニシャンに分けていると所が多いです。

ついでに言いますと、臨床薬剤師養成に力を入れている私立は、国家試験の合格率を上げるために、成績の悪い人は試験を受けさせないようです。

僕は、研究者養成をメインにしている大学を卒業した。
当初、化学会社で就業していましたが、学生時代より臨床薬剤師に興味があったので転職しました。

臨床薬剤師養成に力を入れている大学を卒業した人とは、もしかしたら事情が異なるのかもしれませんが、ただ改正される前の国家試験は、水質試験や食品添加物についての細かい内容の試験などがあり、事情はそう変わらないと思いますが、大学で習ったことが臨床では、ほとんど役立ちません。
というより臨床で役立つような講義がなかったと言うべきでしょうか。
そのため、転職後、僕は猛勉強しました。

最近、シラパスといってホームページ上でその学部が習う講義内容を具体的に公表していますが、医学部や看護学部に比べて薬学部は医療従事者を育てるという意識が低いのではないでしょうか。

例えば、内科学などは薬学部では現在も習いません。また、病理学なども十分だという内容でありません。
こういうこともあって、6年制に移行するのでしょうが。
これは薬剤師会の強い要望もあったのでしょうが、僕は、この6年制への移行はいささか疑問です。

といいますのも病棟で仕事をしていた経験から、診断や薬の選択は医師が決定し、病気の説明や薬の説明ももちろんします。
この処方権といいましょうか、診断する権限など医師の裁量権は絶大です。
うちの病院にはいませんでしたが、中には王様のように振舞う医師も存在するようです。

また、看護士は患者さんのケア全般に任されており、大変忙しくされております。
一方、薬剤師も最近になって病棟に上がってカルテを読み、患者情報を得、それに基づいて患者さんに服薬指導するのですが、それには当然病気の知識が必要となってきます。しかしながら、これは個人の学習にゆだねるべきではないでしょうか?

なぜなら、医学部並みの6年制でミッチリ勉強してきた人にとっては、逆に現在の薬剤師の仕事は非常に物足りなく不満が大きくなるのではないでしょうか?

現在、薬剤師に任されている仕事といえば副作用チェック、相互作用(飲み合わせ)チェック等ですが、ほとんどの薬剤師は、医師の顔色を伺い、医師の処方箋の記載のケアレスミスの埋没しているのではないでしょうか。

今後、アメリカのように薬剤師が患者さんに相談され、医師の診断を受けるべきか試売の医薬品を使うべきか判断するような権限や今の医師の処方権に対して薬剤師も薬の選択権のような裁量が与えられないかぎり、6年制卒業者は、幻滅して辞めていく人が多いのではないでしょうか?

また、6年制への移行は製薬会社に研究者として就職したい人達は、あと2年修士課程で勉強せねばならず、計8年学費を納め続ければならなくなり、非常に苦しい事になってしまうのではないでしょうか?

それよりも、今の薬学部を研究者を養成する学科、臨床薬剤師を養成する学科と別けるのがよいというのが僕の意見です。
また、薬剤師会は、患者さんや医師、同じ薬剤師から指摘されている知識に乏しい薬剤師をなんとかすべきではないでしょうか?


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posted by Kazuo at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療制度 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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